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FOSTEX はフォスター電機株式会社の自社製品ブランドです。フォスター電機株式会社は OEM の受託を主力としていますが、FOSTEX ブランドの育成も積極的に行っています。そしてその
FOSTEX ではスピーカーユニットが中心に位置します。1990年代までは、FOSTEX と並び、国産スピーカーユニットメーカーとして「コーラル株式会社」が存在していましたが、このコーラル株式会社の倒産以後、オーディオファン向けスピーカーユニットメーカーは
FOSTEX だけと言っても過言でない状況になっています。
まずこの「国産スピーカーユニットメーカーは FOSTEX だけ」の状況があるため、ALTEC LANSING VOTT MINI-7 改のスピーカーユニットは FOSTEX 製から選定することになります。ALTEC LANSING VOTT MINI-7 のエンクロージャーにより、スピーカーユニットの口径は10cmとなります。FOSTEX
には FE103 として発売以来40年以上の歴史を持つ10cmフルレンジの代表たるスピーカーユニットがあります。そして現行の機種は FE103En
です。
FE103En はコーン紙に ESコーンを採用し、スピーカーユニットの耐久性の弱点であるエッジの材質として、軽量布エッジを用いて、改善を図っています。
ESコーンについて FOSTEX は以下のように説明。
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芭蕉類から取れる繊維は、細く、長くしなやかで物性が良好 |
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芭蕉類繊維中の澱粉質が繊維同士の結着を強固にし、従来のパルプにあった繊維同士の擦れによる雑音(紙臭さ)を極少化 |
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澱粉質によりコーン紙の抄紙成型が困難であったが、和紙製造技術を応用しコーン紙としての開発に成功 |
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ESコーンは繊維が細くしなやかで、繊維同士が良く絡み合い、繊維の断面形状が幅広で、アスペクト比が高いため、非常にロスの少ない振動板となり、情報量が飛躍的に増大 |
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Table 5 : FE103En の主な仕様 |
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インピーダンス |
8 Ω |
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83 Hz |
再生周波数帯域 |
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出力音圧レベル |
89 dB/W(1m) |
入力 |
15 W(Mus.) |
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2.55 g |
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0.33 |
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4.0 cm |
マグネット質量 |
193 g |
総質量 |
0.58 kg |
バッフル開口寸法 |
Φ 93 mm |
標準エンクロージャー方式 |
バスレフ型 |
標準エンクロージャー内容積 |
6 ℓ |
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Figure 1 : FE103En のインピーダンス特性 |
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Figure 2 : FE103En の標準エンクロージャー寸法 |
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A |
: |
φ 92 mm |
B |
: |
φ 107 mm |
C |
: |
45.5 mm |
D |
: |
4-5x 6 mm 長穴 |
E |
: |
φ 115 mm |
F |
: |
Φ 80 mm |
G |
: |
43 mm |
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バッフル
取付穴 |
: |
φ 93 mm |
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Figure 3 : FE103En の外形寸法 |
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その他にも FOSTEX にはスピーカーシステムを理解する、改造する、自作するの、為になるカタログがあります。このカタログの制作コストだけを考えても、FOSTEX
はオーディオ機器メーカーとしていかに真摯に取り組んでいるかがわかります。参考資料として 2015年段階の FOSTEX スピーカーコンポーネントカタログも提示しておきます。 |
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